2025/10/16 16:58
とても長文なのですが、最後まで読んで頂けますと幸いです。
先に結論からお伝えしますと、新米からの価格が値上がりしております。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、値下がりの見込みはなく、高止まりのままになってしまいます。約40年ほど米屋を営んでいる店主も、今までにない高騰具合に右往左往しております。
昨年の夏の米不足から始まり、備蓄米やら何やらと、お米の話題が連日報道されるようになり、一般の方にもお米関連の知識が少し増えたのではないかなと思います。価格高騰の要因は、一朝一夕に説明できることではなく、長年の積み重なった事が原因だったり、お米の流通の仕組みの問題だったりと様々ですので、報道の一部だけを掻い摘んで結論付けないようにはして頂きたいです。
値上がりの要因の1つとして「概算金」がかなり上がったことがあります。概算金とはJAが生産者さんに支払う前払い金のことです。この金額が跳ね上がったことにより、そもそもの仕入れ価格が大幅に高騰しました。それはほんと驚愕するほどでして…当店の例で言いますと、昨年無農薬のブランド米を販売していた価格が、本年度産の通常のお米の平均価格になってしまっています。卸からも「この価格帯に慣れてください」と言われ、卸を通さない産直のお米も同様に値上がりしており、お米全体の価格が大幅に上がってしまいました。
一方で、今までの価格が安すぎており、生産者さんが赤字続きになっていたという問題もありました。その背景を考えると、今の価格帯が通常なことも理解できます。しかし、他の食品のように少しずつ値上がっていけば良いのですが、この2年間で約2倍ほどの急激な値上がり方は良くないと思います。
こんなに値上がりしてしまい、お客様にはご負担をおかけしますが、小さな米屋の力だけではどうにもできないほど大きな問題でして頭を抱えております…
当店では「紙袋リサイクル値引き」と「お持ち帰り値引き」もありますので、わずかですが少しでも安くなるサービスをご活用くださいませ。様々な問題はあれど、本年度産のお米もおいしいものが続々入荷してまいりました。
我々も日々お米について勉強をし、丁寧なご案内をこれまで以上に心掛け、今後も変わらぬ品質とおいしさをお届けできるよう努めてまいります。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
平野屋米店
